合格前に教育ローンは申し込める?

教育ローンは、比較的低金利で教育資金を借りることができる便利なローンです。経済的な理由で子供に進学をあきらめさせるのは親としても辛いですよね。そんな家庭にとって、教育ローンは強い味方といえるでしょう。もちろん審査はありますが、金額的にも上限が300〜500万円と、かなりまとまった額を借りられることもあって、最もお金のかかるといわれる大学4年間を乗り切るために多くの人が利用しています。しかし、教育ローンは金利が低いかわりに使用目的が限定されたローンです。審査の際には、進学する学校の書類なども提示することも求められるなど、進学を条件に借りることが可能になります。そのため、合格発表を待ってから申し込みをするイメージがありますが、実際には複数の学校に合格した生徒が他校へ流れることを恐れて、合格発表から入学金納入までの期日はかなり短く設定されていることがよくあります。そのため、合格通知を受け取ってすぐに教育ローンを申し込んでも、審査を受けて実際にお金が入金されるのが間に合わない場合があるのです。
入学金だけでも事前に用意できればよいのですが、それができないという人のために、多くの教育ローンでは事前予約をすることができます。事前予約とは、受験前にあらかじめ教育ローンの申し込みを行い、合格したら契約するという条件で事前に審査を受けておくことです。そうして、合格すればお金をすぐに借りられる状態にしておくことで、発表後に受け取った学校からの納付書などの書類を提示の上、すぐに入金を受けることができます。受験する子供にしても、受かってもお金の工面の問題で入学できるかわからないという状態で受験するよりも、合格すれば入学できると思って受験するほうが安心ですよね。もちろん金融機関にしても、早々に融資の予約を取り付けられるのでデメリットはなく、お互いにスムーズに契約できる便利な方法なのです。さらに、合格前に必要になる受験費用などを借りることもできるので、遠方の大学を受験する人やいくつもの大学を受けるという人には特に役立つ内容だといえるでしょう。
この教育ローンの事前予約は、民間の金融機関だけではなく国の教育ローンでも行われています。入学まで受け取りはできませんが、予約だけなら奨学金の申し込みも可能です。どこに進学するにしても、お金は必ず必要になります。早めに調べて申し込みをすることで、安心して受験できる環境を作るのも、親のできるサポートなのかもしれません。